⚠️はじめに⚠️
映画の感想記事です。ネタバレがあります。ダメな人は読まない方が映画を楽しめると思います。次に、これは僕の個人的な感想です。ポジティブなことも書けば、ネガティブなことも思った通りに書きます。「読んで不快になりました!」と言われても「すみません……」としか返せませんし、そのつもりです。すみません……
イマドキこのくらい書いておかないと怖いですからね。
え?この但し書きが原因でモメる可能性?それは本末てんとう虫ですねえ🐞
では、本編。
総評:惜しいクソ
惜しいクソです。すみません。ポケモンで言うと○○(自主規制)あたりですね。
元々こういうのはクソになりがちですし、むしろそれを期待して行ったのですが、期待を裏切らない巻きグソでした。
どういう点がクソで、どういう点が惜しかったのか書いていきます。
クソな点: 雑なストーリー、構成
まず、ストーリーが雑です。のっけから致命傷ですね。
アメリカ軍?が砂漠を走っているときに謎の嵐に巻き込まれて、モンハンの世界の砂漠に放り出されるという設定なんですが、それ要る?
モンハンはモンハンの世界観がしっかりと確立しているのだから、無理に現代要素混ぜる必要なかったと思います。むしろ、そのせいで尺が削れて世界観を深掘りする時間がなくなっています。
そのため、構成もカスです。まず、アメリカ軍の人たちがモンハン世界の砂漠に転送され、そこでディアブロスに襲われます。このシーンは良かったです。現代兵器が全然効かなくて、絶望感がありました。
その後、命からがら洞窟に逃げ込むと、そこはネルスキュラの巣でした。ここが長すぎる。
ネルスキュラが大群で押し寄せてきて、非常に不気味な画に仕上がっています。しかし、ネルスキュラに仲間たちが捕食されたり、捕まって繭に閉じ込められたり、生きていたと思った仲間に卵が植え付けられていたり、洞窟から逃げ出すために火を放ったり、掘り下げすぎです。ネルスキュラなんて大したモンスターじゃないだろ(問題発言)
まあ、監督はあのポール・W・S・アンダーソンということで、ネルスキュラみたいなグロいモンスターが好きだったんでしょうね。奥さんをリョナらせる異常者
あと、モンハン世界の住人(以後、原住民と書きます)と遭遇するシーンがあります。当然、言葉が通じませんし、なんなら主人公のことを敵だと思っています。そのため、ファーストコンタクトでは主人公と原住民でダイナミックなアクションが始まります。このシーンも長すぎる。
あのね、僕らはヒトとモンスターがシバき合う映画を見に来ているわけ。なんで、ヒトどうしでシバき合う映像を見せられてるの?
しかも、コイツら結局仲良くなって2人で武器の修行したり砂嵐の中を行軍したりするし。
こんなのは、最初から現代人を登場させないでモンハン世界だけでやっていれば不要な尺ですよね。理解に苦しみます。
まあ、現代人と原住民の言葉が通じないってのは良かったです。
と思いきや、英語を話せる原住民が出てきます。なんでも、過去にも現代から飛ばされてきた人がいたから勉強したとか。ナメてんのか。
一番クソだったのは終わり方です。どうしようもないですね、コリャ。
異世界どうしを繋げる謎の嵐を引き起こしているのは古代文明の作った塔(は?)でした。この門番がリオレウスです。
なんやかんやあって、リオレウスを討伐することになるのですが、討伐する最中にあっちの世界に行ったりこっちの世界に来たりします。意味ある?
こっちの世界に来たリオレウスを米軍がヘリとかで攻撃しますが、歯が立ちません。が、主人公が口の中に火炎瓶みたいなやつを放り投げて、原住民が爆発矢を2、3発刺したら燃え死にました。
リオレウスを火で倒すってナニ?
そんで、またモンハン世界に戻されるのですが、まだ塔(掘り下げゼロ)は活動しており、次なる刺客であるゴア・マガラを呼び寄せます。
ウオオオーッ!!俺たちの戦いはこれからだ!!!!
ポール・W・S・アンダーソン監督の次回作にご期待ください!!
え、いやいや……
原住民サイドの主要キャラがリオレウスに家族を○されたみたいな感じだったけど、そういうの回収した?古代文明って何?ゴア・マガラはどうすんの?
??????
バカか?
厄介オタクになるのを承知で言いますけど、モンハン愛を感じませんでした。
まず、登場マップ
- 砂漠
- 密林(一瞬)
以上!w
登場モンスター
以上!w
うーんこの。モデル作成の予算とかあったのかもしれないから仕方ないけど、チョイスがさあ。ネルスキュラは趣味だろ。
あと、とにかくモンハン世界の深掘りが出来ていない。
気になったポイントをいくつかあげると
- 原住民の飲んでいた薬は何?回復薬とかじゃないの?
- シビレ罠とか落とし穴は?
- ディアブロスに襲われる主人公らを原住民が助けるシーン、音爆弾で落とし穴状態にするアレが出るか〜と思いきや特になしw
- リオレウスを火で倒す
- 肉焼きセットはあった。が、こんがり肉はサバイバルナイフで切って食べる。
別に僕モンハン詳しくないし、メチャクチャ好きってわけじゃないですけど、ちょっとな……って思いました。てか、監督絶対にモンハンやったことないだろ。
モンハンとコラボした異世界転生モノ作品だと思った方が良さそうです。
というわけで、クソな点は山ほどありました。これでもだいぶ絞って書いた方です。てか、僕あんまり映画をクソクソ言わないんですけどね。それでこれだけ出るんだから大したもんですよ。食べ放題の次の日のよう。
良かった点: 迫力のあるモンスターCGと音楽
モンスターのCGはかっこよかったです。これは本当にすごい。特に、ディアブロスとリオレウスは対峙したときの絶望感がよく出ていました。
それと、途中ネルスキュラを解体して毒を抽出するシーンがあるのですが、内部の組織までしっかりとリアルに作り込んでいてこれも良かったです。
サウンドも迫力ありました。モンスターの美麗なグラフィックに負けない重厚なものだったと思います。
というわけで、グラフィックと音楽が良かっただけに、それでモンハンの独特で魅力的な世界観をもっと表現してくれていたらサイコーだったのになあと思いました。そういう意味で惜しいという感想です。
一応補足しておくと、途中フードの謎の男が登場して、続編を匂わす感じがありました。
中途半端な終わり方や投げっぱなしの伏線もそういうことなんですかね(にしてももうちょい回収すると思うが)
ただ、少なくともこの映画単品で評価するなら、間違いなくクソ映画です。
次回作はモンハンをプレイしてから作ってください。
それでは。