ぱらダイアリー

読むタイプのウンコです

いろんな資格の比較


じーむです。ハロー。


みなさん、勉強していますか?


大学生になってからの僕は、多分日本で1割に入るくらい勉強しました。


それは、学部の勉強だけではなく、それ以外の個人的な興味での勉強もです。


勉強したんだ!偉いでしょ!という主張ではありません。本当にただ勉強したというだけです。


僕の中の勉強のポジションは本当にソシャゲとかと同じです。楽しくてやっているだけです。だから、何も偉くありません。美容と一緒ですね。


しかし、「勉強=偉い」という認識を利用して就活などでひとウケしようというのは正常でしょう。そのための手段のひとつが資格です。


そんなこと言っているわけですが、資格試験を受けるというのは大事で、到達度を客観的に評価する指標になりますし、何より学習のモチベーションにもなります。それに、自分勝手な勉強は、知的好奇心を満たす以上の効果はありません。せっかく時間を使うのなら、何か成果物が欲しいところです。


そう思って大学に入ってからいくつか資格を取ったので、それらを比較しつつちょっとだけコメントしようと思います。



英検1級

  • 難易度 ☆☆☆☆☆
  • 対策期間 厳密には半年くらい
  • 有益度 ☆☆☆☆☆

英語はもともと苦手ではありませんでしたが、覚えることが多くて大変でした。でも、その労力に見合う価値のある資格だと思います。

まず、就活でウケます。準1級は掃いて捨てるほどいますが、1級はあんまりいないからです。ぶっちゃけると、1級を取ったとてペラペラになるわけではないのですが、なんかそんなイメージを勝手に持ってもらえるので助かります。

英語学習という意味でも完成度の高い試験で、4技能を総合的に鍛えられるため、TOEICとかいう茶番を受けるくらいならこっちをやるべきだと思っています。


数検1級

  • 難易度 ☆☆
  • 対策期間 3週間
  • 有益度 ☆

統計学の勉強をしているときに大学範囲の知識が必要になって、そういや大学数学をちゃんと勉強したことないな〜と思って受けました。

学部2年生くらいまでの数学を短期間でゲットするにはとても良い試験で、線形代数微分積分微分方程式・確率統計あたりの知識がすぐに身に付きます。この辺りの分野は自然科学の共通言語みたいなところがあるのでありがたいですね。

1次試験は茶番ですが、2次試験は結構難しい問題も多く、やっていて面白いです。数学が好きな人はチャレンジしてみても良いと思います。でも、「数検1級」ってアレな人だと思われるので、あんまり人に言わないほうが良いです。僕も履歴書には書きませんでした。


統計検定1級 /準1級

  • 難易度 ☆☆☆/☆☆☆☆☆
  • 対策期間 3週間/3週間
  • 有益度 ☆☆☆☆☆/☆☆☆☆

統計学の検定です。そんなのもあるんだって感じですよね。統計学はやっておくとなんか良いよみたいなことをどこかで聞いたので、なんかやっておきました。

そんなわけであんまりこだわりはなかったのですが、就活で大ウケしました。お医者さんは一人前になるとやることがなくなって研究とかし始める人がいるんですけど、そうするとやっぱり統計学の知識とか必要になるみたいです。なので、お医者さんの人たちは統計検定やっておくのもアリですよ。

試験としても面白い問題が多くて、確率統計の範囲に限定した数学検定みたいなテンションで取り組めます。ちなみに、1級は激ムズではないです。準1級は激ムズです。


単語検定1級

  • 難易度 ☆
  • 対策期間 1週間
  • 有益度 ☆

単語を3000個覚えるだけです。英検で得た単語力を維持するトレーニングのために受けましたが、その意味では良いリハビリになりました。単語学習が重要であることは繰り返し主張してきた通りですが、単語のモチベはわかないけど英検は大変だからちょっと……という人にはオススメです。なお、マイナーすぎて就活とかには書けないと思います。


BLS/ACLS

  • 難易度 ☆/☆☆
  • 対策期間 サークル活動のためなんとも言えない
  • 有益度 ☆☆☆/☆☆☆☆

医療系の資格です。BLS: Basic Life SupportACLS: Advanced Cardiovascular Life Supportです。平たく言うと、心停止してち〜んってなってる人への対応を学ぶ講習です。どちらもシミュレーターを使って実際に身体を動かしながら学びます。

BLSはBasicと名のついている通り非常に基本的で、心臓マッサージのやり方とAEDの使い方がメインです。これは誰でも取れるはずなので、身内に心臓の弱い人がいたりするなら取っておくと良いと思います。

ACLSは主に院内での対応がメインで、薬の使い方とか心停止の原因ごとの対応とか、心停止以外にも心筋梗塞脳梗塞といった致死的な疾患への救命方法を学びます。

ACLSまで取る学生はあんまりいないのですが、個人的には超オススメです。なぜなら、自分が無能であることを自覚できるからです。

ACLSの講習会はその場で5人1組のチームを組んで行われます。基本的に受けにくるのは現役の医師や看護師です。要は、蘇生の現場なんて何回も経験しているわけです。

そんな中、学生が1人ポツンと参加します。リーダーとして指示を出す役を回していくのですが、学生の自分がチームメイトの医師や看護師に指示を出さなければいけません。

きっと、無能すぎて涙が出ますよ。2分ごとに心電図をチェックして、投与する薬剤を考えて、変化があれば対応を変えて、心停止の原因を考えて、しかもそれらを自分より遥かに精通している専門家に指示する……


こんな惨めな思いをする機会はそうそうないため、本当にオススメです。


余談ですが、医学生は社会へ出る前に惨めな思いをしておいた方が良いと思っています。

医師国家試験の勉強をしてそれなりの成績を取って、実習でもなんかいい感じに指導医の質問に答えられて自信がついて……

で、現場で無能が発覚するわけです。

そりゃ心も折れますよね。

医学生というのは卑しい生き物で、ちょっと難しめの入試にたまたまクリアしたというだけで自分が勝ち組であるという顔をして生きています。

特に、Twitterで○○医などというハンドルネームをぶら下げて、社会不適合者アピールをしている連中はそうに決まっています。



えー、お答えします。


「勉強ができる≠頭がいい」なので、無能であることはrule outされていません。


というわけで、僕含め皆さんは無能です。現場へ出る前に思い知っておきましょう*1









話が逸れましたが、色んな資格のお話でした。


総じて、どれも取っておいて良かったです。資格取らないで勉強したと自称している分野より定着率も良い気がします。就活にも自信を持って臨めますしね。


そんなわけで、やることがなくて困っている学生の皆さんは資格のひとつやふたつチャレンジしてみてください!


(おわり)

*1:ちなみに、無能なのは医学生に限った話でもないと思います。一般就職をする皆さんも無能なので、会社でボコられてションボリしないよう、なんかしらの手段で恥をかいておくと良いと思います。