ぱらダイアリー

読むタイプのウンコです

川柳を分析してみた

こんにちは、ヒトです。


突然ですが、僕は分析が好きです。年柄年中、あらゆるものを勝手に分析し、評論家を気取るのが僕の性癖です。終わってますね(なんと、これも分析)


ところで、世の中には川柳が溢れています*1。しかし、よくよく眺めてみるとパターンがあることに気付きました。そこで、今日は川柳を分析してみようと思います。


まずは、第21回「シルバー川柳」入選作から10個選んで分析してみます。


全集中しても開かない瓶の蓋
#老い自虐 #鬼滅

「密です」と言われてみたい頭頂部
#老い自虐 #コロナ

薄味に したらコロナと わめく祖父
#老いイジリ #コロナ

リード持ち 散歩に出たが 犬忘れ
#老い自虐

目の検査 「丸」と答える お爺ちゃん
#老いイジリ

じいちゃんが 暗証番号 暗唱し
#老いイジリ #ダジャレ

名を呼ばれ 誰も立たなきゃ たぶんオレ
#老い自虐

YouTube 履歴は演歌と 百恵ちゃん
#老いイジリ #テクノロジー

さり気なく 背後に賞状 オンライン
#あるある #テクノロジー

食卓に 俺の席だけ アクリル板
#コロナ #どゆこと


集計と分析
#老い自虐 4
#老いイジリ 4

#コロナ 3
#テクノロジー 2
#鬼滅 1
#ダジャレ 1
#あるある 1
#どゆこと 1

やはり、シルバー川柳ということで、#老い自虐#老いイジリがトップとなりました。シルバー川柳は#老い自虐のイメージが強かったのですが、孫や息子からの#老いイジリも多くみられたのが意外でした。

次点は#コロナでした。川柳と時事ネタの親和性は高く、Twitterで頻出のバズネタである#テクノロジー*2#鬼滅も時事ネタとカウントすれば、時事ネタが最多ということになります。

しかし、やはり投稿する年齢層が高いということで#鬼滅は思いの外登場しませんでした。よもやよもやだ!

#ダジャレ#あるあるといった川柳における常套手段はシルバー川柳では台頭せず、やはり時事ネタと自虐の二軸の作品が目立った印象です。






今度は第34回『第一生命サラリーマン川柳コンクール』優秀100句より10個選んで分析します。

ズーム中 ペット参加で 盛り上がる
#テクノロジー #あるある

オンライン 不利になるたび オフライン
#テクノロジー #掛詞

会議中 宅配無視して 妻怒る
#あるある #恐妻

デジタル化 しますと紙で 通知する
#皮肉 #あるある

滑舌の 悪さをSiriで 思い知る
#自虐 #テクノロジー

いつまでも 続く黙食 我が家だけ
#コロナ #自虐

つなぎたい 親は絆で 子はWi-Fi
#自虐 #掛詞

このスーツ 出社するとき 入るかな
#自虐 #コロナ

ウイルスも 上司の指示も 変異する
#コロナ #掛詞

テレワーク たまの出勤 旅支度
#コロナ 

集計と分析
#自虐 4
#コロナ 4

#テクノロジー 3
#あるある 3
#掛詞 3

#恐妻 1
#皮肉 1


やはり、シルバー川柳と同様、#自虐#コロナが圧倒的な1位でした。


シルバー川柳との違いは、#あるある#掛詞といった有名手法がよく使われているところでしょうか。全体的に巧みな印象を受けました。


#テクノロジーはやはりどの世代でもウケていますね。コロナ禍を反映してzoom系が多いと予想していましたが、テレワークの風情を遠回しに表現するものが多く、そのものを直接扱った作品は少なかったように思います。


#恐妻#皮肉は個人的に#あるあるなどに匹敵する川柳のネタだと思っていたのですが、時代の移り変わりとともに鳴りを潜めましたね。昨今、女性を叩くと何を言われるかわかりませんから、協会としてもそこまで露骨なものに賞は上げられないのでしょう。


#鬼滅が一度も登場しなかったのに驚いたのですが、本記事で扱ったサラリーマン川柳は2022年度ということで、去年のものを見たら結果は大きく違ったと思います。「全集中」「○○の呼吸」が多用されていたに違いありません。しかし、そう考えると#呪術廻戦があっても良かったような気がします。用語が長く、取り入れづらいのでしょうか。


ちなみに、シルバー川柳は2021年度です。


以上を踏まえると

#自虐
#コロナ
#あるある
#掛詞

あたりを上手く取り入れた作品がウケそうです。


では、ここで一句。











まん防や
デート自粛で
マン毛ボーボー

みんなもポケモン、getじゃぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

おわり

*1:諸説あり

*2:「ウチのおじいちゃんはYouTubeを使いこなす」など、テクノロジーに理解のある老人はウケる