ぱらダイアリー

読むタイプのウンコです

英検1級一次試験に合格しました!


こんにちは、じーむです。


f:id:PALLAGEEM:20200716075044j:plain
f:id:PALLAGEEM:20200716082819j:plain
英検1級の一次試験に合格しました!YATTA!


これで、いわゆる3技能に関しては中級者を名乗れるくらいになったと思います。


二次試験が控えていますが、これはまた受かった後にレポートします。


今回は英検1級一次試験に受かるためにどんな勉強をしてきたか書こうと思います。とはいえ、僕はまだ一次試験を通過したに過ぎないので、以下の文章で「英検」と出てきたら、それは「英検1級一次試験」と読みかえてください。


受験情報サイトにありがちな使ってもない教材をレビューするクソブログに成り下りたくはないので、使った教材の写真を載せます。これで全てです。f:id:PALLAGEEM:20200716081821j:plain
だいぶ課金しました。特にCDが死ぬほど高くてキレてました。


0. 背景

1級を取る以前、僕は準1級を持っていました。


なので、この記事で紹介する勉強法は準1級レベルの英語力の人間が受かるための勉強に関する記事だと思ってください。


英検準1級はだいたい大学受験の英語ぐらいの難易度なので、英検準1級は英語がちょっとできる高校生くらいのレベルということです。


それ以下のレベルだと、まずは準1級を取ることが目標になります。

1.単語

英検は単語検定です。非常に大切です。単語力がままならないと英検1級合格は夢のまた夢の夢のさらにまた夢です。100回受けても受かりません。


問題を見た限りの話ですが、他の資格試験に比べて英検がダントツに難しいということはないと思います。多分、IELTSやTOEFLでハイスコアを取る方が遥かにしんどいです。


ただ、求められる語彙力に関して言えば英検はダントツです。およそ10,000〜12,000語レベルの語彙力が必要になります。


準1級では6,000語レベルとのことなので、圧倒的にレベルが違います。準1級ならば高校生であっても対策なしで受かりますが、1級になると歯が立ちません。


ただし、先ほども言った通り英検そのものは難しいテストではないです。設問も素直です。なので、この単語の壁さえクリアしてしまえば半分くらいは受かったようなもんだと思います。


というわけで、まずは単語帳を頑張りましょう。












と言いたいところですが、ここでいわゆる有名どころの単語帳を買うと、知らん単語だらけでやる気を失うと思います。

英検の単語帳に関しては級を問わずこの『パス単』と『単熟語EX』の2つが支配的です。これらのどちらかを覚えれば過不足ない単語力がつきます。詳しいレビューは後でしますが、どちらを選んでも良いと思います。僕は『単熟語EX』を使いました。こちらの方が『パス単』より新しくて収録語数が若干多いからです。


しかし、この「過不足ない量」というのがすさまじい量です。どちらもおよそ3,000弱の単熟語が載っています。しかも、その大半が見たことも聞いたこともないような単語です。このレベルの単熟語をいきなり3,000個も頭に突っ込むのは凡人の僕には無理です。出来る人はやってください。


というわけで、僕はこいつからやりました。

800個程度の必須単語(実際はこれに加えて準1級レベルの単語の復習が200語弱、熟語が300語載っている)なら頭に入るだろうということです。この作業をしてから上で挙げたような単語帳に入ることで、およそ1/3は既知の状態になるわけですから、スムーズに暗記を進めることが出来ると思います。


こいつのいいところはダジャレや語の成り立ちを駆使して覚えやすい工夫を散りばめているところです。『パス単』(多分)や『単熟語EX』は基本的に単語に対する解説はなく、無機質にズラズラと単語を並べているので、なおさら初見ではしんどいだろうと思います。


もちろん、これだけでは足りないのでその後に『パス単』か『単熟語EX』は必須です。


あと、古本屋で見つけた英単語の問題集も一応少しは使いました。まあ、たまにアウトプットの練習をするとモチベになるかな〜って感じです。あると困らないぐらいです。



2. ライティング

単語の次にやったのはライティングです。ライティングに力を入れるべき理由は2つあります。それは

  • 配点がデカい
  • 対策しないと点を取れないが、対策するとそこそこ安定する

です。やる理由しかないです。


英検のライティングはハッキリ言って対策なしでは無理です。なぜなら

  • 出生率の低い国は将来危機に直面するか
  • 日本の死刑制度は廃止されるべきか

といった日本語でも答えるのが難しいような社会性の高いテーマについて本論を3つ用意して200-240語のエッセイを書かなければいけないからです。しかも、全体の時間配分から考えて、かけられる時間は25分程度です。こんなのぶっつけ本番では無理です。


やるべき対策はひとつ。


出そうなトピックに関する解答を丸暗記


それでいいんです。それに、まとまった英文を丸暗記することで後からライティング能力はついてきます。


使った教材はこちら。

これに練習問題が30問くっついているので、それらの解答をまる覚えしました。賛成と反対のどちらの意見も書いてあるので、読んでみて自分に合う方の意見だけを覚えればいいです。


といっても、解答の200語を全て覚えたわけではないです。一般的に英語のエッセイは

  • 序論
  • 本論1
  • 本論2
  • 本論3
  • 結論

のフォーマットで書かれます。このうち序論と結論はもう型を決めていました。これはまた後日解説しますが、とにかく覚えたのは本論部分だけです。だいたい、9文で150wordsくらいなのでそこまでの負担ではありません。


高校生までの例文暗記は論理的にまとまりのないバラバラの文を300とか400とか覚える感じなので苦痛ですが、これはきちんとストーリーがあるのでそれよりは遥かに覚えやすいです。


覚えるときに書いていたら何年あっても足りないので、何回か音読してから暗唱できるようになるまで自分の声を録音していました。この録音して答え合わせする作業が地味に大切だと思います。


僕はこれを1日に4つか5つくらい覚えていました。一度全ての文を覚え切っても、時間をあけて復習していました。


上記の作業が終わったら、これで問題演習しました。上の本とほとんど問題が被っていないので演習量を稼げますが、模範解答が上手すぎなので、解答丸暗記する必要は無いと思います。詳しくは今度。時間がなくてこちらはあんまりやれてないです。苦手なトピックだけつまみ食いって感じですね。




マ、ライティングは合格者平均点割ってますがね、ガハハw

3.過去問

ここまでやったら最低限の対策は終わりです。あとは死ぬまで過去問を解きます。


何の試験においても過去問はなるべく早めにたくさんやった方がよいです。取っておくのは論外です。


過去問は旺文社の『全問題集』が良いです。

昔は問題集と音声を別売にするクソカス拝金企業でしたが、他の出版社も過去問集を出すようになり市場が活性化してから自動採点サービスや音声DLなど特典がついていて今はかなり使えます。競争って大事ですね。


一応、英検のHPにも過去問は直近3回分が転がっていますが、解説が皆無なので直前に解説いらないくらいの実力がついてからやれば良いです。


とりあえず、実際に時間を測って6回分やってみてください。最低限の対策はしてあるので、それなりの点は取れると思います。6回も解けば長文が苦手だったりリスニングが苦手だったり、自分なりの弱点が分かるはずです。


弱点の分析に便利なので自動採点サービスは使っておいた方が良いです。




こんな感じで自分の成績が表示されます。上3つはともかく、順位は意味あるの?って感じですが。

4.分野別演習

分野の弱点がありません。無敵です。という人は好きにしてください。多分何やっても受かります。


僕は無敵ではありませんでした。どんな感じだったかというと、こんな感じです。




大事なのは6回の演習を通して弱点を知ることです。僕の場合は耳がカス、とりわけPart1とPart3で落としがちなことが分かりました。Part4は難しいので1問くらい落としてもあまり気にしていません。


逆に、リーディングは合格点を取れているのであんまりやってもしょうがないですね。


そういうわけで、後はひたすら過去問のリスニングだけを解きまくってPart1、Part3を重点的に復習していました。


あと、ここだけの話ですが、Part1の1〜8は結構問題が使いまわされてます。10年分計30回もやると、選択肢見ただけで答えが分っちゃうやつがあります。本番は全部選択肢で解けました(は?)


それは本当にリスニング力なのか?でも、30回分の過去問をシャドーイングしまくった結果、本番は24/27というハイスコアを出せたので、リスニング力がついたんでしょう。きっと。 


時間のかからない単語のパートもやってました。単語を極めると文をちゃんと読まなくても雰囲気で当てられるようになります。でも、本番はそれで1問凡ミスしたので、やっぱり文はちゃんと読んだ方が良いです。

5.豆知識など

『全問題集』は6回分の過去問が載っていますが、1年に3回試験が実施される関係で、改訂で差し替えられるのは3回分のみです。つまり、2019年度用と2020年度用を買うと3回分ダブっちゃいます。なので、『全問題集』はマーケットプレイスヤフオクを利用して隔年で揃えると効率的です。


あと、過去問を解くときに意識すべきことは時間配分と解く順番ですね。僕はリーディングが得意でリスニングが苦手なので制限時間100分の内、リーディングを80分で解いて15分をリスニングのPart1とPart3の予習、残りの5分をライティングと語彙問題の見直しに充てていました。


80分の内訳と順番は
筆記1→5分
ライティング→25分
筆記2→10分
筆記3→40分
って感じで、筆記2と筆記3ではタイトルから内容に当たりをつけて、自分の得意そうなジャンルのものからやっていました。


こういう工夫は人それぞれなので、自分に合わせたやり方を模索してください。


工夫ついでに言うと、僕は長文を解くときに設問を先に見ない派です。英検の長文は話の展開を3つか4つに分けて、それぞれの部分に関して設問がひとつというパターンがほとんどです。なので、まずは段落ごとに区切り線を入れて、そこから文章を読んでいきます。例えば3つの段落に分かれていて設問が3つなら
1つ目の段落まで速読する→1問目を見る
だし、7つの段落に分かれていて設問が4つなら2-2-2-1で展開が分けられると考えて
2つ目の段落まで速読する→1問目を見る
って感じです。それで問題を読めば答えの根拠になる該当箇所が分かるので、その周辺をもう一度精読して答えを出す!って感じです。


この辺は好みですね。正直、僕も設問を読んでから解く方が効率的だと思いますが、高校生の頃からこのやり方が染みついているのでずっとこれでやっています。








オタクなので無限に語ってしまいました。すみません。読み飛ばしたという方、かしこい。


グダグタ書きましたが、要は単語とライティングをちゃんとやりましょうということです。英検1級の勉強法を書いたブログは履いて捨てるほどありますが、どれも同じようなことを言っています。そこからどうするかは本当に本人の好みです。僕は過去問を重視していますが、中には過去問は使わず予想問題や分野別問題集だけでやりくりしている人もいました。


単語とライティングさえきちっとやれば、英検1級の一次は難しい試験ではないです。


二次試験も頑張りたいところですが、大学のデカ試験(1〜4年生の総まとめみたいなやつ)が控えているのでちょっと厳しそうですね。オンライン英会話とか活用しようと思っています。その辺のレビューも書けたらいいですね。


それでは。