ぱらダイアリー

読むタイプのウンコです

趣味学

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こんにちは。じーむです。


皆さんは趣味ってありますか?僕は最近将棋という趣味が出来ました。


人に話すときは「最近、将棋にハマってます!」とか言います。でも、僕の中では一番の趣味ではありません(いや、将棋も楽しいのですが……)


そう、一番真剣にやっている趣味は勉強です。キショくてすみません。


なんとなく察していた人もいるかもしれません。なんか合間合間に検定を受けてますからね。もちろん、キモすぎるので現実世界の友人には一言も話していません。検定の日は「デ、デートがあるから……」とホラを吹いて予定を断っています。惨めですね。


就活のときの資格欄にも書かないつもりです。英語検定1級ならまだ書いてもいいかもしれませんが、数学検定1級とか絶対「「やってる」」やつですよ、社会的に見て。逆に弾かれかねませんし、入社してから人事の人とかにいじられて変なスタート切りたくないですし。資格多い人って基本的にキモいですから。


以前誰かが「勉強は最もコスパの良い遊びである」とか言っていて、キショすぎるので表立って賛同したくはないんですけど、本心ではその通りだと思ってます。2000円とかで買った本で1ヶ月くらい遊べますからね。


以前なんかの記事で書きましたけど、僕は高校生のとき数学と物理が大好きだったので、それと全く関係ない学部を選択しました。好きなので、人にやらされたくないんです。趣味程度の到達レベルで良いので、レポートとか試験とかに追われたくなかったんですね。


現に、ヒマな下級生の間は授業中ずっと物理と数学の本を読んでいました。マセマみたいな入門書が多かったですけど、いわゆるちゃんとした学部の人が使うやつも何冊か読みました。


親戚とかは僕がチマチマ部屋の隅でノートと本を広げているのを見て「偉いねえ〜」と言って小遣いをくれますが、人生の役に立たない度で言えばスマホゲーム触ってんのと変わりませんからね。もらえるもんはもらいますが。


というわけで話が逸れましたが、もしかしたら読者にも同じ趣味を持つ人がいるかもしれないので、今日は理系科目の勉強について話そうと思います。


あらかじめ断っておきますけど、これは趣味のための勉強であって、このやり方で学んでも単位とかは取れないと思います。プー太郎ですみません。

  • 1. 簡単な本を読もう

趣味なので、厳密性を蔑ろにしても許されます!すごい!興味が湧いた段階でそういうステップを踏みましょう。もちろん、そういうのが好きな人は最初から飛ばしても良いんですが、経験上長続きしません。ちなみに、バカにする人がたまにいるんですけどマセマはサイコーですよ。

  • 2. 古本を利用しよう

なにも最新版を買う必要はありません。なぜなら、自然科学は(基本的に)改訂されないからです。新品だと2000円とかする本も、旧版を中古で買えば500円で手に入ったりします。"古典"力学の最新の教科書をわざわざ新品で買うのは、石油王とかのやることだと思ってます。


ちなみに、医学は知識の新陳代謝が早く、すぐに古い知識が不要になる分野なのでこのスタイルはダメらしいです。

  • 3. 演習書で遊ぼう

感性の問題ですが、問題を解く方がオモロいからです。僕は定理の証明とかしたくない人なので、線形代数微積分、微分方程式、ベクトル解析みたいな技術が大切な分野は演習書から入りました。しかし、巧妙な本はたまに定理の証明を問題にしてきます。ナメやがって。

  • 4. 章末問題は飛ばそう

経験上、飛ばしても特に問題は無かったです。むしろ、解説が少なくてウンウン唸ってようやく導いた答えが、別の演習書には例題として詳解が掲載されており、あの時間はなんだったの?みたいなこともあります。悩むのは大切ですが、悩みすぎるのは時間の無駄だと思います。僕がしばしば口にする筋の悪い学習というやつです。

  • 5. いろんな本を読もう

受験では「1冊の本を完璧に」なんて言いますが、それは試験範囲が決められていて1冊の本でそれを網羅でき、反復練習が重要な競技だからであって、大学の勉強は基本的に範囲もなければ競い合うもんでもなく、筆者によって得意不得意のある分野もあるわけで、好きなように本を読めば良いと思います。院試とかはまた話が違うかもしれませんね。

  • 6. 導入の簡単すぎる本はやめよう

たまにあるんですけど、丁寧すぎて三角関数の復習から入る本とか、力学のすげえ基礎の基礎から入る本とかはモチベを削ぎかねないので、ある程度高校のときに頑張った人はやめておいた方が良いです。


よくわかる初等力学

よくわかる初等力学

たとえばこの「よくわかる初等力学」、すごく良い本です。この前野さんの物理の本はハズレがなくて、丁寧な説明と豊富な図と痒い所に手が届くFAQが揃っていて完璧なシリーズなんですけど、初等力学は冒頭が冗長すぎて読むのに疲れてしまいました。


まあ、読む章の順番を変えるとかそういう工夫をすれば良いんですけどね。導入が簡単すぎるとダレるということです。

  • 7. ノートを取るのはやめよう

これは趣味とか関係なくて勉強法の話なのですが、本の内容をまとめ直す意味ってマジで無いのでやめた方が良いと思います。経験談です。


式を追うとか、問題を鉛筆で解くとか、そういうのは意味があっても、内容のまとめ直しは頭を使わない単なる作業なのであんまり意味がない気がします。


というか、最初っからまとまっている本を使いたいという感じです。そのうち、まとめることが目的になってしまいます。まあ、まとめるのが趣味なら良いんですが。







ダラダラ書いたんですけど、特に大切なのは2と3ですね。中古の本を買うのと演習書の方が面白いというのはマジで感じていることです。


なんかよくわからん記事になってしまいました。でもそれで良いんです。趣味なので。この趣味なのでって結構便利な言葉ですね。今後も使います。よろしゅう。



最後に、僕が楽し〜って思った本を3冊紹介します。


一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する

600ページ以上あり、マジで半年くらい遊べます。僕が知る限り最高の娯楽です。縦書きの新書をもって「一般相対性理論を修めた」と言ったら物理学徒に爪を剥がされると思いますが、この本なら許してくれると思います。数式は""マジ""です。ベクトル積とかから入って、共変微分とかやります。すげえ本です。僕はこの作者のファンで、ガロアの頂を踏む』『大学のシリーズ』も持っています。後者は数検の記事で紹介しましたね。


よくわかる解析力学

よくわかる解析力学

よくわかる解析力学

解析力学がよくわかります。マジで記述が丁寧です。イキってランダウとか読むよりもよっぽどタメになると思うんですけどどうですか?巻末の付録も充実していて、僕はこれでルジャンドル変換を理解した気になっています。


マセマの演習シリーズ

演習 力学キャンパス・ゼミ

演習 力学キャンパス・ゼミ

とりわけ力学の本が優れているというわけじゃないです。マセマの演習書は数学・物理どれも素晴らしいですね。なんなら、教科書なしでこれだけやってもかなり身につく気がします。旧版ならマケプレで200円とかで買えます。しかも、マセマはホームページで改訂分のpdfを掲載する優良企業です。こんなこと言って良いのか分かりませんが、新品を買う理由は本当に無いんです。すみません。



実力がついたら院試問題集なんかもコスパ良くて良いと思います。






皆さんもやってみてください。それでは。