ぱらダイアリー

読むタイプのウンコです

医学生向け

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こんにちは。じーむです。


フォロワーに僕と同じ学部の皆さんが結構いるので、そういう人向けにどうやって医学を勉強すると良いか、自分の考えを書きます。

国試対策予備校の講座を利用しよう

これにつきます。医学は範囲が膨大で独学をすると「抑えるべき知識」をかなり漏らします。国試対策予備校は「これだけは覚えて!」みたいな感じで覚える知識にグラデーションをつけてくれるため、とっかかりとして非常に筋が良いです。まずここから入りましょう。


オススメはmedu4という予備校です。国試最短合格を標榜しており、必要最低限の知識で色々な病態を説明づけるコンセプトでコンパクトな授業がウリです。3年プランが受講できる最大年数ですから、国試前まで使うために4年の2月ごろに購入すると良いです。大体半年で国試の範囲は全て1周出来ますから、4年の9月ごろまでに全部終えられると良い感じで実習を迎えられますね。


このmedu4は生化学や発生学といった基礎医学の講座もあるので、低学年の間はそれを受けてみるのもアリですよ。


教科書はなるべく買わない

もちろん、教科書は大切です。でも、これを学習の中心に据えるのはやめましょう。理由は2つあります。


1つ目は持て余すからです。初学者で教科書から入るのは、パソコンがわからないのにC言語を学ぶみたいなもんです。


教科書は100を300とか500にするツールで、0を1にするものではないので、おとなしく国試対策の予備校講座を受講しましょう。話はそれからです。アレはサルでも分かるように解説していますからね。


2つ目は、金の無駄だからです。僕の経験上、教科書は普段の学習でまず登場しません。試験1週間前に何時間か読むだけの本に1万円とか払うのは富豪すぎますね。図書館で借りたり先輩からもらって済ますのがベターでしょう。そのお金で寿司を食え!寿司を!


大学生になって小難しい教科書を買いてえ〜という気持ちはすごくわかります。でも、本当にマジで気の迷いなんでやめた方が良いです。


『病気がみえる』を買おう

とはいえ、買った方が良い本もあります。それは『病気がみえる』シリーズです。

病気がみえるvol.1 消化器

病気がみえるvol.1 消化器

  • メディック メディア
Amazon
通称、びょうみえですね。


これはフルカラーでイラスト豊富なのに5000円しないぐらいとかなり最強の本です。


MEDIC MEDIA社のホームページからで電子書籍と本のセットが格安で買えるので、生協とかで買わずにこっちで買ってください。電子書籍は必須です。本はなくても良いですが、あると便利です。


medu4はコンパクトにまとまっている代わりにイラストが少ないのが難点なので、そこをこのびょうみえで補えるとサイコーですね。


電子機器を利用しよう

iPadを持っていない医学生はモグリです。いまどき、国試対策のビデオ講座はノートアプリにテキストを取り込んでワチャワチャするのが基本です。


僕も普段は電子ノートで勉強して、病棟で学んだこととかを随時書き加えています。


こんな感じ。
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もちろん、びょうみえも電子書籍です。図書館行くのにでっかい本を持ち歩いたところでムキムキになるだけですから。国試の教材も何千ページとありますし、iPad1台で済ませましょうね。


早い学年から使っておけば、液晶に文字を書く感覚にも慣れると思います。今すぐiPadを買いましょう。

アウトプットをしよう

医学の分野は演習問題集が少ないです。なので、アウトプットが疎かになりがちです。これは相当カスなので気をつけましょう。


問題演習をするとしたら国試かCBTのどちらかになります。


下級生にオススメなのはクエスチョンバンク(通称QB)というCBTの問題集です。今は全てオンラインになってしまいましたが、2019年度までは書籍の問題集が発売されていました。


ヤフオクとかメルカリでCBTの書籍の問題集を安く買い叩きましょう。僕はコレを定期試験前の勉強に使っていました。


解剖学は特にアウトプットが疎かになりがちですが、CBTには解剖学の問題もたくさんあるので自分の試験に合わせて問題を探して演習するとバッチリです。解説もかなりしっかりしているので安心ですね。


また、僕のように国試対策講座を取っている人は赤シートアプリも便利です。
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こんな感じで赤文字や緑マーカーを隠せるので普段のテキストでアウトプットが出来るようになります。間違えた問題にもチェックをつけられます。これは絶対やった方が良いです。


単純に読み物として面白い本

基本的に教科書アンチの僕ですが、それでもコレは良い!と思ったやつは手元に置いて何度も読んでいます。


免疫学についてイラストをたくさん交えながら分かりやすく解説した本です。コレを読んだら鬼難易度で有名な免疫学の定期試験で無双できました。問題演習もついており最高です。


僕は趣味で統計学を勉強していますが、アレは本当に趣味なので普通の医学生があそこまでやる必要はありません。が、統計マッタクワカリマセンも困りものなので、この本ぐらいは読んでおくと良いです。三部作ですが、全部読むと論文に登場する数値の意味ぐらいは分かるようになります。サル言語で書かれているので数学アレルギーの人にもピッタリ!


僕が一番好きな本です。大学病院は基本的に「弁膜症の患者さんです」みたいな感じで診断のついた人が来ます。ところが、外来は「お腹が痛いんです……」→「じゃあ、コレとコレを聞いて、コレが鑑別にあがるからコレの診察をして……」みたいな感じで主訴から診断を下すプロセスが必要になります。そのトレーニングをしようという本です。臨床診断学は国試の勉強や普段の実習ではなかなか学ぶ機会の少ない分野なので、こういう本を使ってトレーニング出来ると良い気がします。

おすすめのアプリ

iPadを買ったらまず入れるべきアプリを紹介します。


GoodNotes 5

GoodNotes 5

  • Time Base Technology Limited
  • 仕事効率化
  • ¥980
説明不要のiPad専用ノートアプリ。現状、ノートアプリはAndroid含めてコレの一強です。僕がiPadを買えと言う理由はコイツの存在が99%です。必須。iPad持っていてこれを使わない理由が本当にない。


イルカの暗記シート

イルカの暗記シート

  • DAISUKE KAWAMURA
  • 教育
  • 無料
赤シートでpdfの赤文字や緑マーカーを隠せます。iPadで勉強するならコレも必須です。年間2000円くらい払うことになりますが、勉強で得られる効果を考えるとはした金なので喜んで払いましょう。


3Dで人体の解剖を見られるバケモンアプリです。これがたまにセールで300円とかで売っていたりするのでヤバい。解剖学の授業には必須でしょう。いまだにオペに入る前とかに使います。ここでは語りきれないほど機能が豊富です。必須。



CT・MRI解体新書

CT・MRI解体新書

  • LibroScience, Inc.
  • メディカル
  • ¥1,960
正常構造のCTとMRIがたくさん載っているアプリです。CTとMRIは読めた方が良いので、解剖学をやりながらスキマ時間に眺めると良いです。小テスト機能が秀逸!ちなみに、僕はたいして読めません。病棟で毎日泣いています。


ECG - For Doctors

ECG - For Doctors

  • WMS, Inc
  • メディカル
  • 無料
心電図がたくさん載っています。タダなので、まあ入れておいたら?って感じ。





雑魚の分際で色々語ってしまいました。すみません。


まとめると

  • 国試対策予備校(オススメはmedu4)を使おう
  • 教科書は借りるかもらうかにしておこう
  • 『病気がみえる』は電子書籍で揃えておこう
  • iPadで勉強する癖をつけよう
  • アウトプットを疎かにしないようにしよう

です。


実は、これと似たようなことは医学に限らずどの学問でも言えるような気がしてなりませんが、それはまたの機会に書きます。


なんか質問があればいつでもDMで受け付けています。それでは。