ぱらダイアリー

読むタイプのウンコです

【レシピ】青眼の究極咖喱

こんにちは。じーむです。


最近、すっかり自炊のお兄さんと化しています。普段は滅多に自炊なんてしないんですけどね。




突然ですが、みなさん、カレーと言うと何を思い浮かべますか?


インド、ブリズベン、ニュルンベルク、ボストン、ブリュッセル、ウンコ…………


色々あると思いますが、大抵の人が想像するカレーはこんなものでしょう。



THE 家のカレー(SIMPLE2000シリーズ)


多くの家のカレーがこんな感じだと思います。ジャガイモ、ニンジン、タマネギをベースとして、何かしらの肉が入っています。


とはいえ、基本は同じでもカレーって家の味が出ますよね。入っている肉がビーフなのか、ポークなのか、それともチキンなのか。辛さも、家によってはちょっと辛かったり、ムチャクチャ甘かったり。たまに変わった具が入っているところもありますよね。



いや〜、家庭のカレーって良いね!


落ち着く味だよね!


















そんなものは全てクソ*1だ!!!
カレーはビーフカレー!!!
余計な具など不要!!!
栄養価なぞ死んでしまえ!!!
美味ければいいのだ!!!!!!!



良いですか?レストランのカレーを想像してください。





ハイ!!!!これが100点!!!!!!!!!


目ん玉かっぽじってよく見てくださいよ。これのどこにジャガイモとかニンジンが入ってるんですか。肉もペラくないんですよ。ゴロッとしてるんですよ。


もちろん、家のカレーも美味いですよ?でも、レストランのカレーの方が美味いじゃないですか。


精神的に向上心のないものは馬鹿だ。僕は咖喱の道を探究するぞ。いつまでもそこで燻っていたいのなら勝手にしろ…………


以前の記事でもちょこっと触れたのですが、実家だとカレーは昔から父か僕が作っていました。カレーへ並々ならぬ熱意を抱く父と僕に対し、母親はカレーが好きじゃなかったからです。好きじゃないメニューのレシピは改善されながち。


何を隠そう、父もまたカレーの求道者なのです。デュエルマスターズで言うところの切札親子みたいな感じですね。小さい頃、2人でカレーの旅をしたことがあるくらいです(マジ)。今でも「このカレー美味いぞ」みたいな感じで開拓したレトルトを教えてくれたりします。


今回紹介するレシピは僕と父で研究して開発したものですが、無限の金と労力を要する究極のレシピです。マジで1日かかるので、ヒマでヒマでしょうがないという方は是非試してみてください。

1. 材料(3箱分)

  • ジャワカレー中辛(3箱)
  • タマネギ(6個)
  • ローストビーフ用牛肉(1kg)
  • 明治ミルクチョコレート(1/2個)

ルウはジャワカレー中辛の一択です。これより美味いルウはありません。背理法により証明済みです。僕たちのハウス食品を信じろ。


肉は多ければ多いほど強いです。ローストビーフ用の赤身の塊を1kg前後は用意した方が良いでしょう。


そう、究極のカレーともなると、必要な材料はたったこれだけなのです。料理は引き算!(将太の寿司)


3箱分のカレーはマジで無限食分あってウンコ(直球)なので、各自で量を調整してください。保存に困るので、これ以上作らない方が良いと思います。




2. 牛肉を切る


切って切って切りまくります。大きさはちょい大きめぐらいが良いです。このとき、筋に沿って切り込みを入れると焼いたときに縮まらなくて良い感じです。効果があるかは知りませんが。




3. 油を引いて牛肉を焼く


ガハハ。もはやステーキ。マズいはずがない。塩コショウとかは振らなくていいです。
あんまりしっかりと火は通さずに、中身は少し赤いぐらいでやめて大丈夫です。




4. 牛肉を鍋に入れて煮る



寸胴鍋の取手より少し下ぐらいまで(僕のやつだとだいたい18リットルぐらいだと思う)水を入れて弱〜中火で煮ます。水の量は使うルウの数に合わせて調整してください。多すぎるとシャバくなるので、はじめは気持ち少なめぐらいが良いと思います。




5. タマネギをみじん切りにする

地獄の始まりです。ここが正念場と言えるでしょう。


タマネギ6個のみじん切りはヤバいです。レストランの仕込みか?ってレベルで時間がかかりますし、何より失明します。琵琶法師として余生を過ごす覚悟がなければやめた方が良いです。


一応の悪あがきとして、いったん半分に切ってからレンジで温めそれをみじん切りにするという技がありますが、それでも痛くなるときは痛くなります。ゴーグルをつけるのが現実的かもしれません。



あと、僕はののじオニオンチョッパーを使っています。使いやすいのがムカつきます。
オニオンチョッパー- 『ののじ』公式サイト

やるな、QVC福島



みじん切りをする前にデカいボウルを用意しておくと良いです。



6. タマネギを炒める


大量の油(かなりドップリ)でタマネギを炒めます。炒めまくってください。少なくとも30分はかかると思います。定期的にかき混ぜないと焦げるんで注意してください。



このくらいまで嵩が減ればOKです。









これはアクアンですが………




合間を見て灰汁は取ってあげましょう。地獄の沼みたいになっていますね。




7. 鍋にタマネギとルウを入れる


入れちゃってください。ルウはちゃんと砕いてダマにならないようにしてくださいね。




8. ルウが馴染んだらチョコを入れる


隠し味の登場です。半分くらい入れちゃって大丈夫です。












「ククク……お前にはここで死んでもらう……」
「や、やめてくれ…………」



「ぐわあああああああああ」



「はあ………はあ………」



「ぐわあああああああああ」







フツーに入れちゃってください。




9. 時間の許す限り煮込む


煮込めば煮込むほど良いです。シャバシャバ感がなくなるまでは煮込みましょう。先ほどの鍋の写真と比較して結構減っているのが分かると思います。




10. 完成


出来上がりです。一般的な家庭カレーとは全く違います。が、クオリティは完全にレストランのそれです。自信を持って美味いと断言できます。



この圧倒的な肉肉しさは他のカレーの追随を許しません。時間をかける価値があります。



じーむ'sメモ
米は硬めに炊くとよいです。



それでは。


















「ククク、小僧。まだ気付いていないのか……
このカレーはターンを経るごとに攻撃力が2倍になる…………」




「なにっ!」





「そう!このターン、私のカレーの攻撃力は4,000となり、お前の《ブラック・マジシャン》を抹殺する!」



2日目のカレーはもっと美味しいです。









余談

母親にこのカレーを食わせました。




ぼく「美味しい?」

母親「美味しい」

ぼく「よかった」

母親「でも、あなたは料理人として大切なものを見落としているわ……!」

ぼく「な、なんだって!?」

シンコ君「じ、じーむ君のカレーはお父さんと一緒に研究され尽くした究極のレシピ!一体何が良くないっていうんだ!」

母親「そう、あなたのカレーはただ美味しいだけ……」

ぼく「あ……………」







母親「主婦にとってカレーとは"楽"!!!作るのに丸一日かけているようじゃ料理人として失格なのよ!!!」




ぼく「しまった!僕は美味しいカレーを作ることに夢中になるあまり、カレーの本質を見失っていた!」




おわり

*1:すみません