じーむです。リュバカスこと『竜とそばかすの姫』見てきました。
※ネタバレと個人の感想があるので気になる人は注意!!!!!!!
総評: お子様ランチみたいな映画、70点
良かった点
- 挿入歌が良い
→聞ィかせてェ〜〜〜〜〜〜〜〜
番宣の音楽がすごかったため観に行ったのですが、ここは本当に200点でした。何度もサントラを聴き直したいですが、やはりこれは劇場で聴くべきです。サイコー!
- 映像がすごい
→未来的なU、高知の田舎、ミュージカル部分の演出、サイコーです。語彙が貧弱ですみません。
良くなかった点
- 粗の多いストーリー
→やりたいことを詰め込みすぎて何がしたいのかよくわかりません。僕のスーパー要約力であらすじをひとことにまとめると
有名人どうしの大迷惑なオフ会
冗談はともかく、気になった点を列挙すると
・とにかく竜の正体がショボい。ゆえに、竜がUで暴れていた動機も弱い。主要キャラクターなんだからもう少し練って欲しい。あまりにも演出が分かりやすすぎるため、見た瞬間に竜が誰か分かってしまった。あと、降って湧いたような「児童虐待」のテーマが意味不明すぎる。
・ご都合主義に振り回されて単純に作り込みが甘い。アンヴェイルなんて機能実装する必要ある?鈴がアンヴェイルされた直後に公共交通機関に乗って東京まで向かっているけど大騒ぎにならなかったの?合唱隊の人要る?ジャスティスの親玉みたいなやつ安すぎない?結局虐待されていたガキはどうなったの?などなど……
良く噛まなかったコーンのごとく、多くの謎を抱えたまま消化不良で終わります。
- 好きになれないキャラクター
→僕の好みの問題だけど、キャラクターたちに魅力がなさすぎる。全然接点の描かれなかったしのぶくんが急に彼氏ヅラかまして後半イキイキしだすのもムカつくし、いまさっき虐待されたばっかのガキを目の前にして「良かったよ〜😭」って鈴としのぶくんが抱き合うのも非常識だし、ルカちゃんは「細くてモデルさんみた〜い」みたいな評価がある*1のに細さは他のキャラと対して変わらない(というか、登場人物は全員エヴァみたいな頭身をしている)し、合唱隊と親の倫理観は大人としてヤバすぎるし、何よりクライマックスの場面で都合よく集合して全員にちょっとずつ見せ場のあるご都合展開も気に入らない(もっとも、これは監督の必殺技なので避けては通れない演出)し……
キャラを見に行っているわけではないので良いのですが、なんかモヤりましたね。
- EDがえ?って感じ
Belleの音楽は好きなのでEDを楽しみにしていたのですが、歌詞があるのは序盤のちょっとだけで肩透かしをくらった気がします。これはまあそんな気にしてないです。
つーわけで、内容はあんまり良くないんですけど、音楽と映像は流石!って感じで圧巻です。特に最後のライブシーンはそれまでの内容の悪さをこの2点で帳消しにするほど良かったです。スクリーンで見ないともったいない映画だと思います。これをスマホとかで見たらかなりヤバ映画な気がするので、偏差値50の映画として楽しむためにも是非劇場へ!!
それでは。
*1:これは他のキャラに説明させることでそういう印象を読者に与える手法