こんにちは。じーむです。
前回の総論編がまあまあウケた*1ので、今回はその中でも特に重点的に解説した単語の学習法について、実際に僕の使っていた単語帳をお見せしながらより詳しくお話ししようと思います。
pallageem.hatenablog.com
これです。僕が使っていたやつです。素晴らしい本なので皆さんもお買い求めください。
まず、このページをご覧ください。
チェックボックスについては前回ご紹介したようなチェックの付け方をしていますね。基本メソッドは前回お話しした通りなので、今回はそれ以外の覚えるテクニックについて話します。4つほど工夫がありますが、共通して言えるのは、「知識の繋がりを生み出して意味を引き出すためのとっかかりをたくさん作る」ということです。
さっそく行きましょう。
知っている単語と関連付けよう
さっきの画像の0424 typifyのところを見てください。
これは〜の典型であるという単語ですが、その下に
cf. typical
と書いてあります。これは典型的なという形容詞で、こちらは大学受験でも出るレベルの単語ですね。
このように、既知の単語と関連づけて覚えると記憶の定着が良いです。
ここには書いていませんが、epitomizeも同じような意味で英検1級に頻出ですね。こういう風に、知識の有機的な繋がりを構築して記憶を確かなものにしていきましょう。
ゴロやダジャレを活用しよう
良いですか。みなさん、ゴロやダジャレをバカにしてはいけません。これも立派な「知識の有機的な繋がり」なのです。
さっきの画像の0424 somberと0425 scamのところにそれぞれ
陰気なサンバ(somber)
詐欺は好かん!(scam)
と書いてあります。
ハイ、覚えましたね?
これを思いついたらすぐ書くだけです。簡単でしょ?
塾で受験指導をしていた頃、暗記事項は出来る限りムチャクチャなダジャレを連発するようにしていました。その度に生徒から「くだらね〜」と言われましたが、あいつら結局入試でそれ使って合格してましたからね。悔しいだろ、ざまあみやがれってんだ。
次にこのページを見てください。
混同しちゃう単語は意識して区別しよう
これ、僕だけかもしれないんですけど先頭のアルファベットが2つくらいカブってる単語を混同しやすいんですよね。たとえば、0517 meddleとmeander。前者は(自)干渉するで後者は曲がりくねると意味が全然違うんですけどね。
こんな感じで、意味も語根的な関連もないのに最初の2文字が共通しているというだけで繋がって頭に入っちゃったりするんですけど、これはこれで知識の繋がりがあるから上手いこと活用してあげれば良いだけですね。ちゃんと単語のところに「○○と混同しないよう注意!」と書けばそのうちセットで定着します。
コロケーションを活用しよう
「よく単語は例文で用例ごと覚えろ」という人がいます。DUOとか速単みたいな単語帳はこのスタイルですね。ただ、僕は非効率的だと思います。たしかに用例ごと覚えるのは「使える語彙になる」という点で有用ですが、ただでさえ新しい単語を覚えるという作業は大変なのに、これに新たな負荷を加えるのは筋が悪い気がします。単語を使えるようにするのはまた別の作業だと思います。
ただ、一語一義でやっているとどうしても入ってこない単語があります。そういうときは、コロケーションで覚えて記憶に味付けしてみましょう。
コロケーションというのは2語や3語からなる短いフレーズのことです。
0528 blunderのところを見てください。これは大失敗という意味なのですが、僕はどうしても頭に入りませんでした。
しかし、political blunderというコロケーションで記憶したところ
「blunderってなんだっけ……」→「political blunderは政治的大失敗だから……」→「大失敗か!」
という感じでいったんコロケーションを経由して記憶できます。この覚え方だと英作文とかで使える語彙が増えるかもしれませんね。システム英単語とかが偉いのはココです。
というわけで、覚えられない単語を無理やり定着させるために僕がやっている工夫を4つご紹介しました。まとめると
- 知っている単語と関連付けよう
- ゴロやダジャレを活用しよう
- 混同しちゃう単語は意識的に区別しよう
- コロケーションを活用しよう
です。単語の勉強に困っている人は参考にしてみてください。
それでは。
Appendix 難単語をすぐに覚えられるダジャレ15選
ダジャレは学問につながるということをここで示そうと思います。今に見てろよ。
アンダーライン部分がかかっているところで、赤字のボールド部分が意味です。
- accolade 「あ、コレだ!」と称賛を受ける
- plunder 略奪するプランだー
- rant ラーン!と喚き散らす(映画予告のコナンくんのイメージです)
- bellow ベーロー!と怒鳴る(コナンくんのイメージです)
- quandary 「食わん、ダリい」ほどの苦境だ
- spurn スパーンと一蹴する
- billow ビローッと膨らむ
- morass 難局で漏らすな!
- racket ラケット持って大騒ぎ
- tantrum 「痰取らむ」とかんしゃく
- truancy ずる休みを取る安心
- pernicious 有害すぎてパーにしやす
- clemency 寛大な措置をクレメンス
- prune プルーンの木を刈り込む
- recur 再発すると治療は無理かー
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*1:これは、断定的な口調でそういう事実をでっち上げることであたかも真実であるかのように錯覚させる高等テク